(Photo by Alok Sharma on Unsplash)
去った2022年、みなさまはどのような目標を立てましたか?
そしてそれを達成することはできましたか?
わたしは2022年、
・ITパスポートに合格する
・AT限定解除をしてMT車に乗れるようになる
という目標を立てていて、ITパスポート試験には2022年11月末に合格したものの(ギリギリの点数ですが合格できました!)、AT限定解除することはできず、2022年が終わり、2023年を迎えました。
2023年こそ、いや大学在学中の3月までに絶対にAT限定解除したい!と思い、年明けから本格的に自動車学校に通い、1月末に3回目の卒業検定でようやく合格、無事にAT限定解除することができました。
ネット上には、社会人の方が最低限の教習時間で合格した体験談はちらほら見当たるものの、現役女子大学生が追加教習を重ねながら3回目の卒検でAT限定解除に合格した体験談は見当たらなかったので、こちらに書いておいて、不器用なわたしの体験談をネットの世界に残しておくことにしました。
AT限定解除に少しでも興味がある方の、何かのご参考になれば幸いです。
なぜ今、AT限定解除をしたのか
AT限定解除をしたいと思った理由は、ズバリ、MT車を運転したい!と思ったからです。
元々、普通免許を取るときにMT車で取ろうと思ったのですが、不器用なわたしには難しすぎて途中で断念し、AT限定で取得したという苦い経験があります。
その当時の教官にも「AT限定解除できるから、免許取って運転に慣れてからいずれまた通ったらいいよ」と言われたことをずっと覚えていて、AT限定免許取得時から、いずれAT限定解除をしたいと思っていました(結局、最初に免許を取得した自動車学校とは別の自動車学校に通いましたが・・・)。
今時珍しいかも知れませんが、わたしのおじもおばもMT車で(MT車しか運転したことがない族。MT車大好き!というわけではないものの、MT車に慣れていて気づいたらずっとMT車を所有していたというパターン。特に車好きでもないのにずっとMT車は珍しいかも?)、MT車乗りの友だちから「やっぱMT車の方が楽しいよ!」と言われていたこともあり、MT車を運転することにずっと憧れていました。
あと、AT車の運転に飽きてきたことも理由の一つです。
わたしは大学までの通学が片道20kmあり、コロナ前、対面講義が基本だった2018年から2020年春までは、ほとんど毎日運転していました。
毎日2時間以上運転していると、どんなに不器用な人間でも、だんだんと慣れてきます。
そして若干、運転に飽きてくるわけですね。
運転に慣れるうちに、MT車も乗れるようになりたい、できることを増やしたいと思ったので、AT限定解除をすることにしました。
わたしのスペック
・2018年夏に普通自動車免許(AT限定)取得
・軽のマイカー持ち地方大学生
・免許取得後、ほぼ毎日運転
・大学までの通学片道20km、往復40kmはいつも運転
いざ、自動車学校へ
AT限定の普通自動車免許は地元の自動車学校で取得したのですが、もう一度その自動車学校へ通う気は起きなかった(教官たちは嫌いではありませんでしたが、わたしが通っていた時はシステムのペーパーレス化が進んでいない等、気になる点がいくつかあったため。現在は改善されている模様)ため、別の自動車学校へ入校しました。
入校した自動車学校は、評判がかなり良く比較的費用の安い、片道35km離れた超遠い学校です。
今考えても、自動車学校まで片道35kmは遠すぎ。
毎回片道1時間半、往復3時間以上、運転して通学していました。
偉すぎますねわたし(自賛)。
入校したのは2022年12月の初めだったのですが、その時期は超繁忙期だったので、全然教習の予約が取れず・・・。
入校する際、事務の方に「繁忙期なので全然予約が取れません。それでも良いですか?」って一応聞かれていたので、ある程度は覚悟していたのですが、本当に予約が取れない取れない・・・。
スマートフォンで予約ができたので、予約が更新される時間帯ちょうどにアクセスして、どうにか予約を取りました。
初めて教習車に乗れたのは、2022年12月の末頃でした。
かかった費用
かかった費用は、総額7万円ちょいほど。
最低限の教習で、卒検一発合格であれば5万円ちょいで済む予定でしたが、追加教習3回分(自分で希望して追加した教習1回分+卒検2回落ちた後の教習2回)と、追加卒検2回分で2万円ちょい追加徴収になってしまったので、総額7万円を越えてしまいました。
わたし的には、最悪10万円ぐらい使うことになると想定していたので、この金額は想定内、許容範囲内の金額でした。
教習スタート
1回目と2回目の教習は、ギア操作が不慣れで教官に言われるままただ動かしていただけでした。
特にいつ、どのタイミングでギアを変えればいいのかもわからない、ギアを変える以外の運転操作もしないといけないので、パニックパニック。
運転が丁寧すぎるから、もっとスピード出してギアを早く変えた方がいいよと言われてもできませんでした。
3回目の教官はなんでも責める口調(知ってるでしょ?こうした方がいいのは当たり前でしょ?という前提で話が進む感じ。免許を持っているとはいえ、こちらMT車の運転は初心者です)の方だったので、今日はunluckyな日だ、今日のMT車の運転は全然楽しくないと落ち込んでいました。
が、その3回目の終わり頃になってようやく、ギア操作に慣れた、というか、こういう風に運転してギア操作すれば良いのか!と腑に落ちた瞬間があり、ようやくMT車の運転って楽しい!と心から思うことができました。
最後にはその教官にとても誉めていただいたので、嬉しかった記憶があります。
AT限定解除は、最低4回の教習後に卒検に挑戦することができるのですが、わたしはそれだけだと絶対に合格できない自信しかなかったので、4回目の教習の日にわざと連続で教習を予約し、教習を5回受けられるようにしました。
その後、卒検に2回も落ちたため、卒検落ち分の追加教習も発生し、合計7回も教習を受けることになります。
卒業検定
AT限定解除の卒業検定は、自動車学校の場内で行われます。
検定項目は、ギア操作や安全確認等の運転の基本操作、クランク、S字、坂道発進、方向転換です。
縦列駐車は行いません。
わたしが通った自動車学校では、AT限定解除の検定コースは3種類あり、どのコースで検定を行うかは、検定当日の集合時に発表されました。
検定では、後部座席に同じく卒業検定を受ける教習生の誰かを乗せないといけないようです。
1回目と2回目の検定では、わたしより明らかに年下の方を乗せて運転したのでとても緊張したのですが、3回目の検定ではわたしより年上の30〜40代の女性の方を乗せての運転だったので(年下よりも年上の方の方が寛大そうでリラックスできた)、あまり緊張せず運転できました。
なぜ卒検1回目は落ちた?
1回目の卒検では、一時停止するべき場所で1km弱出ていたので、その場で卒検中止になりました。
自分では止まっていると思っていましたが、メーターを見て0kmになったことを確認してから発進するようにとの注意を受けました。
ただ、ギア操作とクランク等MT車の運転操作は何も問題がなかったようで、教官がすごく勿体無いとおっしゃっていました。
卒検前に1対1で検定についての細かい説明や質疑応答の時間も設けていただいていたので、検定中止になったことが申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
でも正直、1回目の卒検は絶対に何かやらかして落ちる自信しかなかったのと、合格するイメトレがどうしてもできず、ネガティブ思考のまま検定に臨んだので、卒検中止は想定内でした。
卒検に落ちたら、最低1回追加の教習を受けないと、次の卒検を受けることができません。
追加教習では、ひたすら卒検のコースを回っていました。
なぜ卒検2回目も落ちた?
2回目の卒検では、進路妨害で卒検中止になりました。
右折待ちのわたしの車の対向車線に、超低速で左折ウィンカーを出している教習車があり、スピードを上げずに超低速のまま走ってきたので、その教習車から見てすぐ手前の角で左折すると思いきや、実はわたしの車を通り過ぎた角を左折するつもりだったようで、右折のわたしと直進の教習車で危うく衝突するところでした。
ウィンカーを出した時点で超低速にしてダラダラ寄せるのではなく、右左折する地点まではある程度のスピードを出さないと、まわりから見ていつどこで右左折するのかがわかりにくいです。
相手の教習車はスピードを全然出せていなかったので、教習を始めたばかりだったと思われます。
対向車がウィンカーを出して超低速だろうと、その時点で右左折するとは限らない、もしかすると自分の車を通り過ぎて右左折するかもしれないので、相手の車が曲がってから、または通り過ぎてから自分も曲がる、という公道では当たり前にできていることを、自動車学校内の道路ではできなかったことに、反省です。
その後の追加教習でも、前回の追加教習と同様、ひたすら卒検のコースをまわりつつ、教官のアドバイス通りにクッションを追加したり、ハンドルを調節したり、いかにクラッチを踏みやすく、運転しやすくするかを考えながら運転していました。
3回目で無事合格
そして3回目の卒検で、無事に合格することができました。
3回目は合格するイメージが浮かんでいたので、緊張はしていましたがポジティブな気持ちで検定に臨むことができました。
点数は75点で、70点で合格ですから、ギリギリの合格になります。
安全確認、クランク、S字、坂道発進、方向転換は問題なしでしたが、ギアチェンジで減点があったとのことでした。
短い距離でも2速・3速で走らないといけないところを、1速・2速のまま走ってしまっていたのです。
ギアを上げてもう少しスピードを上げて走るようにと教習中にも指摘されていたので、この減点については納得の評価でした。
エンストは、赤信号で停止する際に一度だけやってしまいましたが、すぐにエンジンをかけ直し、青信号できちんと発進ができたので、減点対象にはなりませんでした。
AT限定解除を終えての感想
わたしは初めての免許取得時に、MTで取らなくてよかった、運転に慣れた今、AT限定解除してよかったと思っています。
理由は、
・ギア操作の習得に集中することができた
・日頃の運転の悪い癖を見直す良いきっかけになった
からです。
わたしはとっても不器用なので、初めての免許取得時にMTにこだわっていたら、何回も追加教習になって、通常の免許取得費用以上の、とんでもないぐらいのお金がかかっていたと思います。
そんな不器用なわたしでも、クランクやS字、坂道発進、方向転換で詰む事なく教習できたのは、もともとずっとAT車を運転していて、慣れていたからだと思います(詰んだのはギア操作。クランク、S字、坂道発進、方向転換は得意だったので、わざと間違えさせられて、その後修正する練習もしました)。
そして、わたしは検定に2回も落ちていますが、検定ではMT車の操作技術うんぬんではなく、日頃の運転の悪癖が原因で落ちています。
AT限定解除のため、久しぶりに教習を受けたことで、日頃の運転に対する意識がかなり変わりました。
もっと丁寧に、安全確認をきちんとしてから、自分だけではなく他の車のことも考えて運転する意識が高まりました。
AT限定解除を迷う方へ
AT限定解除に興味がある方で、やってみようか迷っている方もいらっしゃると思います。
AT限定解除に限らず、なんでもそうですが、やらない後悔よりも、まずはやってみていろいろ考えて後悔すればいいとわたしは思います。
邪念その1:どうせ取ってもMT車運転しないしな〜
それでもいいんじゃないですか?
一度でも乗ってみたいと思ったから取ったわけで、その後一生ご縁がなくても、取った意味はないなんてことはないと思います。
MT車の運転が楽しいと思うか、めんどくさいと思うかは人それぞれですが、運転したからこそそう思うわけで、そもそも運転したことがない、運転する免許すらないと一生「あぁ、運転してみたかったなぁ・・・」で終わってしまいます。
おじいちゃんのMT軽トラも、海外でのドライブも(海外では地域によりますが、MT車主流のところもあるようです)、自分には無関係だと思っていらっしゃる方へ。
何が起こるのかわからないのが人生です。備えましょう。
邪念その2:お金がねぇ
意外となんとかなります。
わたしも入校2ヶ月前に限定解除代として貯めていた10万円が突然の出費でぶっ飛んで、マジで超イライラしまくっていました(今でも思い出しただけでイライラします・・・)。
結構大きな出費になりますが、学生でも、アルバイトをしたり、お小遣いを貯めたり、遊ぶお金やちょっとした外食費を抑えれば、なんとかなります。
わたしの場合は、先にカードで払い、年明けの引き落とし期限に間に合うよう、年末年始は多めにバイトに励み、バイト代約1ヶ月分を注ぎ込みました。
邪念その3:時間がねぇ
この点についても、意外となんとかなります。
時間は作ろうと思えば、案外作れるものです(特に学生)。
社会人の方だと、わたしのように入校から約2ヶ月、初乗りから約1ヶ月で合格するのはスケジュール的に厳しいかもしれませんが、2〜3ヶ月の間のお休みに教習を受ければ十分に合格可能だと思います。
わたしは週4〜6日バイトしながら、週1でスポーツ活動に参加し、最低週1で遊び、講義を2単位分履修し、卒研に励んでいたので(といっても、ゆるい研究室で絶対的なノルマはないのでキツくはない)、繁忙期の期限内に教習を終えられるか(AT限定解除の場合は教習開始日から検定合格日まで3ヶ月以内という期限があります)心配になった時もありましたし、予約が取れなさすぎて繁忙期に入校したことを後悔したこともありましたが、早起きしたり予定を詰め込んだりして、なんだかんだで期限内で合格することができました。
いやほんとに、時間は作るものです。
最後に
今もまだ愛車は軽自動車のAT車なのですが、かなり古い車ですので、次に買い換える時はMT車にしようと検討中です。
ただ、現在販売されているMT車の種類はかなり限られてきていますし、中古車でもやはりAT車と比べると少ないので、探すのも見つけるのも大変そうだと思う反面、楽しみでもあります。
最後になりましたが、ここまで読んでくださり、また当ブログを見つけてくださり、誠にありがとうございます。
不器用大学生の今回の記事が、ネット世界でAT限定解除の情報を探す方の、何かの一助になればとってもうれしいです。